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ヤングケアラーについて

本来、大人らが担うべき家事や育児などを「日常的に行っている子どもたち」(18歳未満)の実態や支援情報について知ることができるサイトです。

 

厚生労働省「ヤングケアラーについて」より

 

 

その子の年齢や成長の度合いに見合わない「重い責任や負担」を負うことで、ヤングケアラー自身の成長や教育に影響尾を及ぼすケースもあります。

  ヤングケアラー問題の現状と支援について|介護のコラムより

総務省が2012年におこなった調査によると、家族の介護をしている若者(15~29歳)の数は約17万7,600人に上ります。少々古い統計になるので、いま現在、その数はさらに増えている可能性は高いと言えます。

18歳前後と言えば勉強や部活に忙しい時期です。この時期に家事や家族の介護に負われるようでは、学業に悪影響を及ぼすことは想像に難くありません。遅刻や宿題忘れ、欠席ばかりでなく、部活動に参加できなくなることによる体力・健康面の影響や、友だちと遊ぶ時間が奪われコミュニケーション能力の欠如につながる可能性だってあります。同時に、大学入試と重なるタイミングでもあることから、介護負担が子どもの進路を大きく左右することも考えられます。

日本では、介護者の精神的な負担を減らす目的などから「日本ケアラー連盟」が2010年に創設されました。同連盟がヤングケアラー問題について実施した調査によると、学校の教員が生徒の介護負担に気づいた原因で圧倒的に多かった理由は「本人からの話」でした。

一方で「学校を休みがちになる」「家庭訪問で判明した」などの理由はさほど多くありませんでした。貧困問題では、自治体のケースワーカーの自宅訪問により初めてその事実が判明することが多いのですが、ヤングケアラー問題では周囲の大人が能動的に察知して発覚するケースは比較的少ないのです。介護者である子どもが周囲に悩みを打ち明けることがいかに重要であるかを示している結果とも言えます。

 

事実を知ることによって、教員や友だちなどはヤングケアラーを微力ながらサポートすることができます。家庭内の介護はプライバシーにかかわる問題ゆえ、なかなか人に話すことをためらう人も多いかとは思いますが、子どもの将来を左右する問題だけに、信頼の置ける人にきちんと現実を話す勇気も必要で、何でも気軽に相談できる環境づくりも求められます。

当事者会

ふうせんの会

 

様々な理由で家事、きょうだいの世話、家族の介護、感情的サポート、通訳等をしている(していた)子ども、若者たち(ヤングケアラー)の集まりです